○STEM観察の結果、放電状態と充電状態に差異は認められなかったが、過充電状態は活物質がポーラスに
なっていた。
また、放電状態と充電状態では活物質最表層に格子の状態が異なる箇所が確認されたが、過充電状態では
格子状態は全て同等であった。
○EELS解析の結果、放電状態と充電状態については活物質最表層から内部に向けてMnの状態が変化していた。
一方、過充電状態では最表層から活物質内部までMnOになっていた。
○三元系正極の過充電での最表層状態は、O脱離によるMnO2⇒MnOへの変化が生じることで、Li+挿入(放電反応)を阻害する要因になっていると思われる。